改正前の本も発売当時に読んでいます。それよりも更にシンプルまとめられていて分かりやすい。
この本の帯に書いてある「ほったらかし投資の公式本」とあるとおり、これから投資をしようとしている人に薦められる内容だと思います。
投資関係の本って当然のことですが内容を自分なりに咀嚼して投資行動に移していくわけで、初心者の場合はそのハードルがとても高いと思っています。
それに対してこの本では口座開設先、投資商品、配分が明確に書かれており迷いようがない。あとは実際に行動に移すかどうかだけ。
改定前と違って実行マニュアルなるページが追加されています。この部分、著者の一人である山崎元さんが2013年に出している以下の本の冒頭にドンッと明記されている「超簡単 お金の運用法」の現在版。
第3版 ほったらかし投資術は、改訂前の内容をベースに現在の状況に照らし合わせて書き直された印象です。
著者である水瀬さんがインデックス投資家なので、この本の内容がするっと頭の中に入り込んできました。するっと頭の中に入り込んでくるのも、私の投資方針が本に書かれていることと同じだからです。
改訂前の本には記載が無く今回追記されてなるほどと思わされたのはリスク許容度の考え方と信託報酬の大小比較についての部分。ともに具体的な数値に落とし込んでの説明がなされています。
私のリスク許容度の計算方法は「何となく感覚で」的な計算方法になっていましたが、この本では老後の生活費が月1万円減っても大丈夫である場合はリスク資産は**万円でOKといったより現実的な設定でリスク許容度の考え方を紹介しています。
信託報酬の大小がわずかなのか無視できないのかについても、運用資産がどのくらいなら手数料はいくらといったように具体的な数値で判断するよう書かれています。
冷静に考えるとそうだなと思えるのですが、読むまでそういう視点で物事を考えたことがなかったです。より自分事として考えられるような判断基準の設定方法、目からウロコです。
本を読むと何らかの新しい知見を得られるのが楽しい。
年間で結構な出費なので少々懐が痛いですが自己投資と割り切って継続していきます。