エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

幻の含み益に課税を検討?(ちょっと何言っているのか分からない)

ブログやtwitterで最近よく目にします。
現時点ではまだ検討中の内容。

FIREを目指す私としては強烈に気になる内容なので調べてみました。

金融庁「金融所得課税の一体化に関する研究会」(第1回)で議論されたものですね。金融庁のHPに議事要旨が掲載されています。議事要旨で気になったのは以下の部分です。金融庁HPからの抜粋になります。

時価評価については、対象者全員に強制的に課すべき。一方、含み益に課税されることで、キャッシュフローがないところに課税が生じる可能性がある。

「課税が生じる可能性がある」ではなく確実に課税が生じるのでは?この文章が議論の内容を正しく表現していないのでしょうか?

■租税回避行為は、課税の時点を課税される側が選択できることが基本的にはよくない。例えば、デリバティブのポジションについて期末に時価評価をして、そこで損益が生じたものとして通算するというルールがよいのではないか。

基本的によくない理由が分かりません。そもそも租税回避行為って何でしょう。この言葉だけだと悪い印象があるのですが。。。単なる税金の繰り延べですよね。

キャッシュフローがないところに課税が生じるという問題をどのように考えるか。

なんだ、問題だって分かってるじゃん。問題だとわかっているのに何故やろうとするのか

■納税者である個人投資家に、含み益等の概念をどのように理解してもらうのか、検討する必要。

含み益はまぼろし~↑↑なんだから利益確定までに課税される理由がどうしても私には理解できません幻の含み益に課税するなら当然含み損に対しては補填する、とならないとロジカルではない


現時点では議論が始まったばかりなので課税されるかどうかも不明ですが、税金はとれるところから搾り取るこれまでの日本の状況を思い返すと、今すぐではなくともそのうち実現されてしまうのではないだろうかと危惧しています。

貯蓄から投資へを旗印にNISAを推進しているのが金融庁なんですけど、それと逆行する制度を作ろうとするのは何故でしょう。NISAはどうなるんだろうか。含み益に課税されることになったら国内での長期投資は夢の話になりそう

含み益に課税するという議論が上がるということは、以下の記事で書いた確定拠出年金にかかる特別法人税もそのうち凍結解除されるんじゃないかと。

 なんだかモヤモヤした気持ちになりますが、今はどうしようもないのでいつもどおりに月一回の積み立て(+月中の少額ポイント投資)をしていくだけです。

それにしても日本ってアクセルとブレーキを同時に踏むのが好きですよね。失われたXX年って負の記録を更新しないことを祈るのみです。

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