エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

【書評】マンガと図解 はじめてのFIRE

はじめてのFIREって不思議な響きがあります。「初めて学ぶ」の意味でしょうか?

新しいFIRE本が出ているなら読んでみよう、と早速購入。FIRE本は海外の訳本が多いですが、この本の著者は日本人。株式会社Money&Youの代表取締役の頼藤太希さん、取締役の高山一恵さんによる共著。

日本版FIREに特化した本になっています。

以下、本の内容について思ったことなど挙げていきます。

■日本ならサイドFIREを推奨?
完全FIREに必要な資金を作るのが現実的ではない、などの理由で完全FIREは難しいと指摘されていますが、これ、人によりますね。FIRE後の生活費を年間300万円の設定だからだと思いますが。FIRE後の生活の破綻を極力回避する、という意味でサイドFIREを推すのは理解。

■収入に年金をカウント
年金は見落としがち。完全FIREを目指すべく4%ルールで必要な資産額を計算するのですが、私の試算には年金が含まれていません将来もらえる額が目減りするだろうことは予想できますが、それを踏まえて、もう一度、FIREに必要な資産額を見直してみようと思います。

■現物不動産投資を勧める!?
不動産投資というからてっきりREITかなと思ったら現物不動産投資で家賃収入をゲットしよう、という話。REITは株と同じ値動きでリスクが高いから現物不動産投資の方が良いって本当か!?エリア、物件がカギだと言うけれど、これを真に受けたら大変なことになる気がします。

■ラテマネーは予算を組む
ラテマネーを一切使わない、ではなく、予算を組んでその範囲では使ってOKという考え方、目からうろこです。ゼロかイチか、の考えしかなかったので。ある程度は無駄遣い(?)を許容するアソビを設けておくと節約生活でもそこまで苦しくない。

FIREに向けてよく言われている「支出を抑えてインデックス投資に回して長期で資産形成する」という点については変わらず。誰にでも再現性があるという意味ではそれが王道なんだな、と思っています。

そんなに簡単にFIREに到達出来たら、こんなに苦しい社会になっていないし当たり前といえば当たり前か。。。

この本、FIREに関する情報が1冊に集まっているので、FIREについてこれから知ろうとしている人にとって、手始めに読んでおくといいんじゃないのかな、と感じました。

現物不動産投資はどうかと思いますが。。。

この本の著者は他にも興味深いタイトルの本を出されているようなので、そちらも読んでみようと思います。

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