エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

【書評】普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門

FIRE入門?日本版?これは買いでしょう。
ということで早速購入して読んでみました。

ネットでお金に関するコラム、記事を書かれているFPの山崎俊輔さんが書いた本。ブロガーの「こうやってFIREしました」の本は複数出ていますが、この本の冒頭でも書かれているように日本の諸制度を踏まえたFIREの教科書的な本はこれが確かに初めてだな、思います。

この本を読んで思ったこと、感じたことを列挙します。

■FIREに向けてまず一歩を踏み出そう
行動を起こさないと結果は得られない。行動とは資産形成の要素である稼ぐ節約増やす(運用)を指しています。FIREを目指すのであれば、勇気をもって一歩を踏み出さないと目標に到達しません。FIREに限らず何事もそうで、最初の一歩を踏み出せるかどうかにかかっています。

■人事評価シートを本気で書け?
収入を増やすためには人事評価を高める必要があります。これは同意。収入が上がらない要因に人事評価シートの書き方(手抜き)にあると悲しいから本気で書くようにと。これは私の勤務先には当てはまりません

評価シートはありますが、部署、上司によって書かせ方が全く異なります。部署異動したときに衝撃を受けました。同じ資格級の人の評価シートを上司が見せてきて(私は拒否したのですが)、その感想は失礼ながら「こんな目標水準でいいの!?」と驚愕。異動前にその内容で提出したら「こんなの達成できて当たり前だろ。やりなおし。」と即書き直しを求められるのレベル

それでいて、最終的には部署無関係に同じ資格級で相対評価されて翌年の昇給が決まるという。これ、まじめに書く必要あるんだろうか。。。と年々不信感が募る一方。一般的には本気で書けというのは確かにそのとおりなんですけどね。

■単身者の貯蓄率は手取りの13%
金融広報中央委員会(なんだそれ?)の調査によると金融資産保有世帯の単身者の貯蓄率は13%とのこと。詳細を見ないと何とも言えませんが%だけ見るとだいぶ寂しい貯蓄率25%超えはかなり頑張っているとされています。

データが残っている過去の私の貯蓄率の推移をみると、年収が激減した時でも貯蓄率25%を確保できていました。当時は資産総額1,000万円突破を目標に欲しいものを我慢していたので、貯蓄率という考えはなかったですが無意識に25%を確保できていたようです。以降、年収が上がろうが生活費を据え置きにしているので、現在は60%以上を維持できています。

■年金の扱い
私のFIRE計画には年金を考慮していません。最初からもらえないものとして意識していなかったので。現役時代の給与に対する比率が今後も継続していくのであれば、年金だけで生活費を賄えなくともまとまった安定収入を期待できます。

今後数十年後に本当に年金制度が継続できているかの一抹の不安はあります。月100円給付できているから制度は破綻していないと主張されないとも限らず(ごはん論法的な)。年金に関する本も購入しているので、少し勉強してみようと思っています。

■4%ルールとインフレ
FIREの一つの基準である4%ルール。トリニティスタディの数値です。この本ではインフレ率+4%にしないとだめだよと書いてありますが、そもそもトリニティスタディでは4%はインフレを除外した実質利回りとされています。この本にはそのあたりが書かれていませんが、言いたいことは名目ではなく実質利回りで考えろ、ということだろうなと受け取っています。


年金、積立NISA、iDeCoといった日本の制度を絡めてFIREをどうするのか、新しい考え方を得ることができました。特に年金制度ですね。強く期待はしないように注意はしますが、年金制度を加味したらどうなるのか、FIRE計画の見直しをしてみようと思います。

年金に関する書籍はこちら。購入したはいいけど最初の数ページを読んで積読状態。。。

読み終わっていないのに本を買ってしまう。。。節約と真逆な行為の気もしますが、まぁ、そこまで高価なものではないので良しとします(と言い訳)。

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