エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

【書評】知らないと損する年金の真実

誰もが気になる年金。それに関する本を読みました。

年金についての知識がまだまだ乏しいと自覚しています。

「そのうち破綻する!」なんて声を耳にすると「え?そうなの?」と思ってしまったり。改めて勉強してみよう、と思い手にした本です。

なるほどと思った点と、読んでも理解が追い付かない点がいくつかありました。

まずはなるほどと思った点。

[〇]公的年金の本質は保険
年金と聞くと老後の生活費、というイメージがあります。しかし、それ以外にも年金は障害を負ったとき、死亡した時にも給付される機能がある。個人的にはその中でも障害を負った時の保証は助かるなぁと思っています。いつ何時、障害を負ってしまうか分かりませんので。そこに対する保障の機能があるのは心強い。

[〇]4割未納の実態
国民年金に加入している人(厚生年金除く)を対象として何らかの理由で納付しなかった人が4割。さらに理由を洗ってみると確信犯的に払っていない人はほんのごくわずか。前提を把握しないと数値に踊らされる危険性あり。

[〇]高齢者1人を何人で支えるか、の実態
高齢化社会になっているので、お神輿型→騎馬戦型→肩車型、となっているから破綻懸念あり、とする図解がよくされていますが、年金受給者を実際に働いている人(年齢問わず)何人で支えているか、の算出方法だと昔も今もほぼ変わらない。これも図解の前提をよくよく把握しないと誤解してしまう。65歳という節目で区切る意味がどこにあるか、ですね。

[〇]繰り上げ受給のデメリット
65歳よりも前に繰り上げ受給すると障害年金を受け取れなくなる。このほかにもデメリットありますが、個人的にはこれが最大のデメリット。受給開始年齢はよくよく考えないとならない。

ここからは理解が追い付かない気になる点。深ぼりが必要です。

[×]世代間の格差
制度ができ始めたころは保険料納付と両親の生活サポートの両方があったから二重に負担しており、今の高齢者が得をしているというわけではない、という説明。言っていることは理解できますが、これは本当だろうか。もうちょい掘り下げて調べてみようと思います。

[×]給与が増えない理由は生産性の低さ
生産性が高まろうが、デフレ(日本)であるなら需要が乏しいのだから給与上がらないのでは。。。まずはデフレ脱却が最初で、インフレ基調(需要>供給)になってきて初めて生産性向上が効いてくると思いますがどうなんだろう。

[×]第3号被保険者がずるいわけではない
一人当たりの給料が同じなら世帯の形態によらず年金給付額は同じだから~、と書いてあるけど、この説明では理解が追いつきません。深ぼりしてみよう。

読んだ本はコチラ。

大事な年金制度ですがよく理解できないことがまだまだ多いです。今後も年金についてちょこちょこ勉強していきます。

他にもまだ読んでいない年金に関する本があるので、それも読んでいきたいと思います。

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