返済不要の奨学金について話題に上がっているからでしょう。奨学金に関する記事をよく目にします。
私は日本学生支援機構から1種と2種を借りて進学しており、繰り上げ返済もはさみつつ数年前に何とか全額返済できました。
返済不要の対象になっていたらどんなに楽だったことか。返済総額は利息を含んで473万円。この金額が今手元にあったらどんなに楽しいことか。想像しただけでワクワクが止まりません。
返済不要になるための条件が緩められてきており、何ともうらやましい限りです。うらやましい反面、なんとなく腹立たしくも思ってしまいます。入社後に酷い環境で酷使されながら少しづつ返済してきた立場からすると、何でこんなにも待遇に差が出てしまうのか。ロスジェネは無かったこと扱いされているように感じます。
さて、よく目にする記事は以前から変わらず、奨学金ではなくローンだ、若者に借金を背負わせるのは酷、貧困ビジネスだ、といった論調が目につきます。
記事を読んでもらうために極端な例を出しているとは思いますが、だいぶ多くの金額を借りて返せない人がそんなことを言っている記事を目にすると、おいそれは違うだろ、と思わざるを得ない。
なぜか奨学金は借金には変わらないのに他の借金と違って「返せないのかわいそう」的な扱いをされています。謎です。強制的に貸し付けられて利息をむしり取られているならまだしも、借金であると明記された契約書に自らハンコ押しているのですが。
返済が苦しいのはそのとおりだと思います。私も楽々返済したわけではありません。転職で給与が下がったときに切り詰めて生活しても半月賦にしていたせいでマイナス収支の月もありましたし。
借りたものは返すのが当たり前。返済真っただ中の人が踏み倒さんとする勢いで文句を言うのは違うと思う。