問題提起の方向性が違うような。
共同通信でこんな記事が出ていました。
「奨学金返済、人生の重荷に Z世代が延滞者ら支援」
リンク先:https://nordot.app/1065177613182157300
団体(NPO法人POSSE)の着目点は以下。上記リンク先より整理。
・現行の奨学金制度は人生の重荷ともなりうるからこの制度を見直すタイミングだ。
・非正規雇用の拡大などを背景に格差を埋めるための奨学金が格差を広げていると感じている。
私も奨学金をそれなりに借りていたので言いたいことは伝わりますが、ちょっと違うのではないか感じています。
返済が必要な奨学金が人生の重荷になるということですが、各種ローンなどを今後の人生で背負うことになる人が多くそういったローンはどういう扱いになるのか。住宅ローンが払えない、重荷だ、だから帳消しにしてほしいという主張が通るはずがない。ローンを払えるかどうか先に考えた上でローンを組まないという選択肢もあるわけで。
帳消しにしろという話をするよりも、無理なく滞りなく返済できるだけの収入を得られる経済環境でないことが根本原因だと私は思っています。リンク先でも「非正規雇用の拡大などを背景に格差が広がっている」と認識しているので、その問題を解決するべく行動する方が支持を得られると思うのですがね。
仮に奨学金が帳消しになったとしても借金が減っただけで経済環境が不変なら結局格差は残ったまま。一時的に楽になったように見えるが問題を先送りにしているだけになってしまう。
その時、どんな主張をしてくるんだろう。