GPIFの資料に参考になる数値が示されています。
勉強がてら、それを使いポートフォリオのリスクとリターンを計算してみました。
ポートフォリオのリスクとリターンを計算するには、各アセットのリスク、リターン、相関係数が必要です。以前、GPIFの記事を書いたときに見ていたGPIFの資料にそれらの数値が示されていました。
私のリスク資産は株式(米国偏重)とBNDです。それらとは一致していませんが、GPIFの資料に示されている外国株式、外国債券の数値を使ってみます。使った情報は以下です。
出展:https://www.gpif.go.jp/operation/2020_4Q_0702_jp.pdf
■外国株式
・MSCI ACWI(除く日本、円ベース、配当込み)
・名目リターン7.2%
・標準偏差24.85%
■外国債券
・FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
・名目リターン2.6%
・標準偏差11.87%
相関係数は0.585。これらの数値はバブル崩壊後の25年間における年次データとのことです。
2つの資産の比率を変えていって描かれるリスク、リターンのグラフは以下のようになります。緑のマークが私の保有比率(BND 12%, 株式88%)となります。
よく見る曲線が描かれました。あくまで2資産で描いた曲線なのでいわゆる有効フロンティアとは異なります。
次に、シャープレシオを計算してみました。無リスク資産の金利として個人向け国債10年の0.05%と設定。金利はほぼゼロとなりますね。
シャープレシオを計算すると、リスク1単位に対して最もリターンが大きくなるのはどの保有比率であるか分かります。今回の前提条件では株式保有比率が62%の時にシャープレシオが最大。私の株式保有比率88%はそれよりもシャープレシオが小さめ。
合理的なのは株式保有比率を62%とするポートフォリオということになります。もちろん株式比率が高いほど期待リターンが高まるので、あとは自分のリスク許容度と照らし合わせてどう判断するかによります。
実際に手を動かして曲線を描いたり計算すると、本を読むだけと違って理解が深まります。
このグラフを描くにあたり参考にした数式はこちらの本に示されています。この本で現在勉強中です。
今回の計算はあくまでも「リスクリターンの計算方法ってどんなのもの?」を知るために行ったものですので。
グラフを描くにあたって使用した情報は前述のとおり私の保有資産と合致したものではありません。今後、私の保有資産に合致する数値を探して再計算してみます。