エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

好調な相場の時こそリスク許容度を再確認しよう。

どこまでの下落が想定されてそれに耐えられるか。
リスク許容度を確認することは投資をするにあたり重要です。

最近のように相場が好調だとその波に乗ろうとしてリスク資産の上積みをしがちです。そんな時こそリスク許容度を再確認しておく必要があると思います。

リスク許容度は名前のとおりどこまでの下落(リスク)に耐えられるか

いろんなやり方があると思いますが、私は以下のようにリスク許容度を把握しています。

1.保有資産の標準偏差を把握
・預金:0%(無リスク資産)
・外国株式:24.85%
・外国債券:11.87%
 ※GPIFの数値を流用

2.保有資産の比率で全体の標準偏差を算出
・預金:20.8%
・株式:70.2%
・債券(BND):9.0%
 → 1σ = 18.51%

3.2σ、3σを計算
・2σ = 37.02%
・3σ = 55.54%

4.想定される下落額を計算
保有資産に2σ,3σを乗じる。
例) 保有資産1,000万円の場合
 2σ:370万円下落(1,000万円→630万円)
 3σ:555万円下落(1,000万円→445万円)

このように、想定される下落の金額を計算しその下落額に耐えられるかどうかでリスク許容度を判断しています。

上記の計算を見て分かるとおりザックリ計算です。私のポートフォリオとは一致しない標準偏差を使っています。GPIFのベンチマークは外国株式にMSCI ACWI(除く日本)、外国債券にFTSE世界国債インデックス(除く日本)を使っていますので。

ですが、ある程度ざっくりとリスク許容度を把握できればそれでOKと割り切っています。ザックリ把握が目的であって、緻密に計算して数%の変動があったところで大差ないと考えているのがその理由です。投資自体、不確定要素が多いので緻密に計算してもそれが確実に起きるわけでもないですし。

さて、上記のように机上計算でリスク許容度を確認できるものの、本当のリスク許容度は相場が実際に下落しないと分からないかもしれません。理論と実践は違う、ということですその場合はリスク許容度を再度見直したポートフォリオに変更していく作業が必要になります。

相場からの一発退場は避けるべきことなので、最初は余裕を持ったリスク許容度に設定しておく方がいいのではないかと私は考えています。

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