クリスティー・シェンさんのFIRE本を読みました。
この本が出版された頃からFIREが盛んに紹介されるようになっていたような気がします。4%ルールを日本で広めたのもこの本だったような(気のせい?)。
さて、読了して感じたことは以下のとおりです。
■大学の選び方
学費と卒業後に得られる年収から学部を選ぶという先を見据えた動きがすごいです。これは海外だからできるんでしょうか?日本だと職種よりも入社する会社の規模で年収変わりますし。とはいえ「これ面白そうだから」の適当な理由で大学を選んだ私とは大違いです。
■好きなことをして稼ぐのは後回し
好きなことをして稼ぐのは基盤をしっかりと作り上げてからという考え方に共感します。何をするにも基盤が整っていることが前提だと思います。少なくとも私はそうです。後ろ盾(資産)があるから安心して好きなことに取り組めます。今はまさにその後ろ盾(資産)を作っている最中です。好きなことをしていれば金はそのうちついてくると言う人がいますが、その人は結果論としてそうなっているわけで。そう言う人たちが責任を取ってくれるわけではないので、自分は自分で守るしかない。
■4%ルール
この本で得られた知見、知識の中で最も大きいものがこの4%ルールです。ネットで検索すればいくらでも出てきますが、私がこの言葉を知ったのはこの本が初めてです。年間の生活費の25倍に相当するポートフォリオを保有していれば資金が底をつく確率が極めて低い、という大学での研究成果。ただ、65歳定年後の30年間に着目しているという前提条件を踏まえてみておく必要はあります。
■4%ルールの補完方法
リタイア直後に株式相場が暴落した場合、4%ルールに則っていても失敗するケースがあるため、それを回避するための方法が紹介されています。やはり現金はある程度持っておく必要があるということですね。私の資産配分は図らずともこの補完方法と合致したものになっていました。これは心強い。
■所得が低くてもFIREできる??
所得が低くてもFIREできるかの質問に対して「こうすればできる」と回答していますが、その内容はなかなかハードルが高い気がしました。正直、投資と違って誰もができるものではないと感じまして。本気になればやれるでしょう、ということかもしれませんが。。。
FIREに向けてどう考えればいいのか、いろんな知見を得ることができました。あと、この本は単純にFIREを推奨しているのではなくFIに到達することで自分らしい生き方をしようと言っています。自分で生き方の選択肢を増やしていくためにはFIが必要ということですね。
さて、これでFIRE本の積読は残り1冊。読み終わったらまた備忘録として書評を残していきます。この長期連休は読書をするいい機会です。FIRE本に限らず色々と読みたい本がありますので。