生活防衛資金の定義を再考してみました。
ネットや書籍では生活防衛資金を確保してから投資しよう、とよく目にします。生活費の半年分とか、2年分とか。確かに必要だよなぁ、と、私も生活費のとある倍数でキャッシュを確保しています。
最近、この生活防衛資金の位置づけがよく分からなくなることがあります。人の状況によって生活防衛資金の位置づけが変わるような。
唯一の定義はないですが、考えるに、以下を可能とするための資金を指しているのかなと。
・当面の生活を維持できること。
・生活を維持した上で、急な出費に対応できること。
・リストラされた時に職に就くまでの当面の生活資金。
私は仕事をしている現時点の生活費のとある倍数をキャッシュで確保し、それを生活防衛資金と捉えていました。仕事を続けていくのであればそれで十分です。しかし、リストラされた場合だとか、FIREした場合は、そんな単純な計算じゃないよな、と思いまして。
以下のような感じ。
■リストラされた場合(転職含む)
転職までの生活費に各種保険料、税金を上乗せ必要。自分を安売りしないことを考えるなら2年分は確保したい(保険料、税金上乗せは2年目は不要か?)。
■FIREした場合
リスク資産の取り崩し(4%ルール)で生活する場合は不要とも言えますが、想定外に相場急落&長期化に備えて2~5年分のキャッシュが妥当?クリスティー・シェン氏が言う現金シールド。あとはFIRE1年目の保険料と税金上乗せ。
このように、仕事を辞める(辞めさせられる)場合には、保険料、税金の上乗せも必要になります。それらを別途確保した生活防衛資金にしないとだめだよな、と考えています。
今現在の仕事をずっとするだけであるなら、各人の状況によりますが半年分の生活費があれば十分だと思っています。
私はFIREを目指しているので、生活防衛資金の額を今一度見直し、不足分は今後の給与から補填していきます。