エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

GPIFの第2四半期「6,832億円マイナス」を正しく理解できている人がどのくらいいるのだろうか。

報道で「赤字!赤字!」ってなっていると「赤字?やっぱダメなんだな」としか頭に入らんよな。

期間収益額は-6,832億円だけど運用資産額が219兆円なので率にすると-0.31%(期間収益率)。

運用資産額を見ずに損失額だけ着目するから「まずい」と感じるけど率で見るとわずか-0.31%。自身の給与手取りの0.31%を計算したらそれほど大きな額ではないことがわかるはず(手取り減を良しとするか否かは別の話)。

いつものことですが報道が恣意的な表現になっていると思ってしまいます。運用額がいくらで、これまでの累計の収益額がどうなっているか、その上でこの四半期の結果がどうなのかを示さないと伝わらない。少なくとも文章だけではなくGPIFが公開しているグラフや図表を表示すればイメージをつかみやすくなるはず。

出典:https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html

上図は運用開始以降の累計収益額のグラフ。運用資産額ではなく累計収益額であることがキモ。こういった図も合わせて報道されればしっかりとプラスに成長していることが伝わるはず。

その一方で株式の長期投資の考え方を理解していないとこのグラフを見てもたまたまでしょとしか思えないかもしれない。投資を始める前は私自身も年金の運用がマイナス!?って思っていましたし。制度そのものを理解できていなかった。

高校で金融に関する授業が行われているので、今後社会に出てくる若い年代では最初から理解できる人が出てくるんだろうか。そうあってほしいものだな。

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