エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

【書評】奇跡の経済教室 大論争編

矢野論文を題材に考える力を養っていこうとするスタイル。

私は投資をしているものの、経済については詳しくありません。大学が理系でしたし、大学以前は社会科に全く興味を持てず赤点回避のための最低限の勉強しかしておらず。学んだ内容は点でしかなくそれらが線でつながっていません。

投資をするようになると自然と経済について興味が出てくるようになりました。

興味が出てきたからと言って、イチから積み上げていくようなことはしません。興味のある本を買って読んで知識をためていくという方法です。特に試験があるわけでもありませんから好きに進めています。

そんな中で手にした本が奇跡の経済教室。

この本に書かれている内容はこんな感じ。

・日本は財政破綻しない。
・PB黒字化は意味がない(むしろ悪手)。
・デフレ脱却には財政出動が必要。
・専門家の話が正しいとは限らない。
・税金と財政について

このような内容について丁寧に説明されています。

読むと「そうなのか」と素直に受け取れるのですが、それが本当なのかもう少し調べて自分の言葉で理解する必要があります。それはこの本が悪いのではなく私の基礎知識が不足しているためです。

読んでいてなるほどと思ったのは「矢野論文」では日本の財政が危ないと言っている一方で安心安全と謳って個人向け国債を発行しているという指摘。

あー、なるほど。どちらかが嘘なわけですねと。

読めば読むほど今までの自身の考え方が正しくなさそうだということが見えてきます。より理解するために調べないとならないのですが、そのキッカケを与えてくれたのはよかった。

この本の中で注釈で出典がたくさん示されています。それらの出展の中で興味があった本、それらに関連する本を早速買ってみました。

特に財政に関する知識が私には決定的に不足しています。国の財政を家計と同一視するという状況からまだ脱却できていません。新しく購入した本を読んで、財政について深く理解したく。

この奇跡の経済教室に書かれている内容か全て正しいのだとしたら、日本が今のこんな状況に陥るまでなぜ放置され続けてきているのか不思議でたまりません。

国の中枢には経済の専門家がいるし、学者も無数に存在しています。彼ら/彼女らは何を学んできていたのか(この本の内容がすべて真実であるとすれば)。はたまた、私と同様に実はよく分かっていないのか。

謎は深まるばかり。

さて、さっそく新しい本を読み始めるか。。。

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