エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

【書評】敗者のゲーム

最近発売された第8版を読みました。初めて読んだのは2015年に発売された第6版。

初めて読んだ時と同じく、非常に読みやすいインデックス投資について知識を詰め込んでいる状態だからそう感じるのでしょうか?

投資を始めたいと考えている人がいたら、この本を読んでみてはどうかと薦めます。

「S&P500の20年間のトータルリターンの全てはベストの35日間で達成。期間の1%に満たない。」の事実は衝撃的です。そのベストの日がいつなのか分からないからこそ、市場に居続ける作戦を採るわけです。←私は。

さて、今回改めて読んで目が止まった内容、思ったことは以下。

■長期的には超過収益は消える
改めて言われるとそうだよね、となるのですが、言われるまで何となく今の利益がずーっと続くような錯覚に陥りそうでした。コロナショック直後からの利回りはとてつもなく過大でしたので、通常期待できる利益を大幅に上回っていますこれはあくまで一時的な超過収益なので、そのうち期待利回りの水準まで下がる可能性が高い。そのタイミングが今なのかもしれません。

■利回りの平均の意味
長期平均で10%でも、その利回り周辺になるという意味ではなく大きな上げ下げがあっての10%である、ということ。この1,2年がまさにそれですね。年間で数十%の利回りになっています。ということは、そのうちそれを打ち消すくらい下げる年が出てくる可能性があることになります。相場がどう動こうがリスク許容度の範囲で投資をする重要性を理解できます。

■債券を保有すること
気休めだということが書かれています。それと金利が上がれば債券価格が下がっていくということも。この金利と債券価格の関係は知っていましたが、にも関わらず金利がゼロで債券価格が高止まりしている時期にBNDを結構な口数購入したという黒歴史があります。現在進行形でもありますが。セオリーを身をもって学ぶことができました。次、購入することがあるとしたら、せめて高金利から金融緩和に移行するタイミングかなー。

■自社株
忠誠心と投資は分けて考えろと言っています。リスク分散の観点から。これは激しく同意です。なので私は自社株に投資していません。株価も給与も上がる見込みが薄いのに自社株に投資なんてできません。

■寄付
社会に役立つお金の使い方をすることで深い喜びを得ることができる。なるほど。私はそういうお金の使い方をしたことがありません。使い方、というか、寄付をしたことがありません。募金はしたことはありますが。社会に役立つ寄付、考えてみます。

今のように市場が非常に不安定になっているときに読むと、冷静な気持ちを取り戻すことができます。市場が上げようが下げようが、これまでどおり投資方針を堅持していきます。

結構本を読んできたつもりでしたが、読むのと並行して同じくらい購入しているので、まだ積読がタップリあります。

業務が落ち着きつつあるので日々少しづつ読み崩して書評としてブログにメモを残していきます。

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