FIRE本が出版されたら基本、買う(つい買ってしまう)。
山田稔さんが書かれた本。この方、初めて名前を見ます。著者紹介の箇所に書かれた肩書が「FIRE投資家、ポイント投資研究家、書籍編集者」とあります。不思議な肩書がありますが、本を読むとなるほどねと納得。
さて、これまでFIREに関する本をだいぶ読んできました。もうすぐ10冊くらい?「支出抑えて投資に回す」の大枠は同じ。それ以外の部分に著者事の独自のカラーが出ている印象です。
この本を読んで思ったことは以下のとおり。
■年利回り7%を超えられる!?
いやいや、結果論としてはそうですが、これからどうなるかはわかりません。年利回り7%はあくまでも期待値で、簡単に7%いけるよ!と誤解する書き方はどうだろうか。
■老後2,000万円の施策
老後2,000万円問題の施策として国が一般NISA、積立NISA、iDeCoを用意した、とありますが、それ、時系列が逆です。2,000万円問題は2019年。一番遅く制度ができた積立NISAですら2018年。実質、老後の資産形成のための制度であることは間違いないので、逆だろうが問題なしですが、読んでいて「あれ?」と感じたのでメモメモ。
■投資信託で常時プラスは無理です
リスク分散のための分散投資として投資信託を選ぶってところは理解していますが、その後に続く「常に保有資産をプラスに保つためにも分散投資ができる投資信託はおすすめ」の箇所はどうでしょう。たぶん、相場が急転しても集中投資よりは値動きがマイルドだからプラスを維持しやすいよ、という意味で書いているのかな、と推察。誤解されやすい記述の気がします。
■生活保護費を参考に支出額を決める
これは初めて触れる考え方。面白い。生活保護は憲法で定める結構で文化的な最低限度の生活ができる金額であるため、その費用を基準として考える点。最悪を想定し、生活保護を受けることになってもそれまでと同様の生活ができる。などほど。文化的かどうかは人によりそう。
■株を担保にスワップ金利で貯蓄?
株を担保(代用有価証券)としてFX取引でスワップ金利を積み上げていく方法。こんなことができるの、初めて知りました。調べてみると運用効率を上げる方法としてウェブで紹介されています。ただ、リスクは当然あって、株安かつ通貨が逆方向に動いた場合は損失が発生。まぁ、うまい話はないってことですね。リスクについて触れられていないのが気になります。
■株式優待、ふるさと納税で食費抑制
食事券、食料をゲットすることで食費を抑える。私は個別株をやらないので株式優待は期待しない(できない)ですが、ふるさと納税はまだやっていないので、もうちょっと掘り下げてみようと思います。米をゲットすればそれだけでも支出抑えられますし。節税にもなる。
この他にも起業について結構細かく書かれています。今のところ起業する考えはないのでその部分はさらっと目をとおしただけです。起業しようか、と考えた時に読み返そうと思います。
とりあえず、ふるさと納税のサイトでも見にいくか。。。