投資はするなとよく口にする経済評論家が「やるべき投資」について触れていました。これは珍しいこともあるんだなと目を通してみたのですが。。。
結構突っ込みどころが満載です。これはわざとでしょうか?本心なんでしょうか?
まずは50代がやってはいけない投資について。以下コメントの抜粋と思うところを。
1.投資信託
・プロに任せれば勝手にお金が増えるなんて幻想。
・リスクを小さく抑えることは出来るかもしれない。
・しかし暴落時には市場平均並みに下がると思った方がよい。
パッシブ(インデックス)なのかアクティブなのか分かりませんが、「増えることを期待出来て、インデックス投資するなら暴落時に市場平均並みに下がること」は承知の上での投資です。50代でインデックス投資をしてダメな理由がわかりません。
2.長期投資
・急落しても戻るかもしれないが時間を要する。
・S&P500は値を戻すのに6,7年。
だからこそリスク許容度の範囲内で投資をするわけですね。その範囲内で投資をするなら50代だろうが関係ないと思います。
3.ナンピン買い
・暴落時のナンピン買いも手。
・しかし大暴落時に冷静に資金を追加できるか。
・投資経験のない人(シニア)は今さら投資はしない方がよい。
これも年代に問わずリスク許容度の範囲内で投資しているなら問題になりません。インデックス投資の長期積み立てなら暴落時に自動的にナンピン買い。
次は20代がやるべき投資について。こちらもコメントの抜粋と私が思うところを。
1.株式投資
・1銘柄、株式を買ってみるのがおすすめ。
・株式投資で会社に関して興味が湧くので仕事にも役立つはず。
・仕事が順調にいけば投資で失敗しても、仕事で収入が増えて資産を築けるから、投資はある意味授業料。
・最初は損だろうが下がった時がチャンス。
・下がったショックで寝込む人は、投資には不向き。
20代には積極的に投資を勧めるんですね。しかもリスクが高い個別株投資。仕事が順調にいって収入が増えれば、ってありますが、そんな簡単に昇給しますかね。今のご時世。これこそ、50代がやっちゃダメの理由をもじって「仕事を頑張れば収入が増えるなんて幻想(マボロシ~ィ!!」では?
2.外貨預金
・為替の動きに直結する外貨預金もよい。
・為替に投資すれば世界経済のニュースに耳を傾けるようになる。
考え方はいろいろありますが、為替の動きに直結するなら外国株式で十分だと思います。外貨預金はペイオフの対象外である上、利息は損益通算できないですし。外貨!外貨!というならせめて外貨MMFを勧めてほしいかなと。
3.ETF
・株価インデックスとほぼ同じ値動きをする投資信託。
・投資信託は他人任せで勉強にならない。
・ETFのように株価インデックスの値動きにほぼ連動するタイプの投資信託はお勧め。
・長期投資には年齢問わず反対。10,20年先を予測できないから。
・短期投資も予測は困難だが、割り切って損失に耐えられないと思ったところで損切りすれば、案外、大損はしない。
えーと、投資信託とETF、インデックスとアクティブを正しく区別できていないとしか思えない。インデックス型をお勧めしておいて短期投資ですか。先が不透明だからこそ長期・積み立て・分散をしていくんですけどね。
本を書いているようですが、この人の書いた本を買って愚直に投資をしなかった人たちは、この10年を振り返って何を思っているか気になります。
今回のこの記事を読んで投資に関する考えを整理してみるとこんな感じ。
・年齢は関係なく高齢だろうが投資してOK!
・生活に支障をきたさないリスク許容度の範囲での投資を厳守。
・長期投資をすれば損をする可能性は低いけど必ず儲かるわけではない。
・投資をする/しないの決断の先の結末は自己責任。
シンプル。どんな商品に投資するのかは個人の好み。どんなリスクも受け止められる人なら個別株投資すればいいですしね。
私は今後も(高齢になっても)に長期、積み立て、分散を実践していきます。買い付けは相変わらずVT、slimオールカントリーを。