SNS、ブログで話題になっていた新刊。
早速購入して読んでみました。
著者である北村慶さんの本は初めて読みます。投資界隈では有名な方だと初めて知りました。
いつもどおり、この本を読んで思ったこと、感じたことを列挙します。
■リーマンショックの急落で積み立て投資を止めようとした?
この本は北村さんの13年間の投資経験を踏まえて書かれています。13年間にはリーマンショックが含まれており、そのときに積み立て投資を止めようかという考えが頭をよぎった、と書かれています。金融業界の人はそういったことに動じないイメージを持っていたので意外でした。というか親近感が急に湧いてきます。
■身の丈に合った暮らしをする。
収入の9/10で生活する「バビロン大富豪の教え」が紹介されています。収入はあればあるだけ使ってしまうので、最初から「ある割合」をないものとしてしまえばその範囲でやりくりする(身の丈の生活)。何をもって身の丈の生活とするのかは人それぞれ。
私個人は手取り収入の4割で生活しているので、私に当てはめると9割で生活するのは身の丈以上となります。9割だと今の生活費の倍以上。何に使えばいいんだろうか。
■ドルコスト平均法
積み立て投資をするにあたりセットになって紹介されるのはドルコスト平均法。ドルコスト平均法だと下がっても口数を増やせることがメリットとしてあります。しかし万能ではありません。終盤に大きく相場が下がった場合などダメージが大きくなるケースもあります。このあたりのデメリットも書いてほしいですね。
ただ、それを踏まえても、長期で投資を継続できることが大事なので、精神的にも続けやすいドルコスト平均法はベターだと私は思っています。
■積み立てNISAの対象192本?
こんなにあるんだ、が第一印象。ただ、投信全体で6,000本を超えているとのことなので、対象はわずか3%足らず。そう考えるとだいぶ絞られているんだなぁ。逆に考えれば残りの97%の存在意義は何だろうか。
■金ETF
現物に交換できるETFがあるんですね。初めて知りました。興味あります。何せ、投資のスタートが金地金への投資だったので。ETFを介した投資だと税金面でも金地金より単純。
■emaxis slimバランス(8資産均等型)推し?
このファンドは値動きが株式100%よりもだいぶ安定しています。期待利回りは株式100%より低くても、低リスクで運用したい人には合っていますね。そう考えている人が多いのか、このファンドへの資金流入は目を見張るものがあります。
投資の本にはあまり書かれることのない暗号資産についてもページを割いて紹介されています。暗号資産について疎い私にとってはへぇ、暗号資産ってこういうものなんだ、と興味を持って読めました。ちょっとだけ保有してみようかなぁ、と。口座開設だけでもやっておこうかな。
その他、昨今しきりと話題になるESG、SDGsについての記載もあります。これから投資を始めようとしている人にとって読みやすい本だと感じました。
さて、積読の上にさらに積読になってしまっています。まるで本を買うことが趣味なっているような。どんどん読み崩していきます。