新しい資本主義実現会議の中で複数の委員が意見を挙げているからもしかしたらもしかするかもしれん。
5月9日に第27回新しい資本主義実現会議が開催されていました。
出典:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/index.html
議事の3つ目として資産運用立国が挙がっていました。以下がその論点案の一部抜粋。
• 勤労所得の拡大に加えて、資金の流れを創出し、金融資産所得を増やしていくため、資産運用立国の取組を推進することが重要ではないか。
引用元:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai27/shiryou2.pdf
投資をしている立場としては一体どんなことをやろうとしているのか気になります。そこで各委員の資料にざっと目を通してみたところ、DC(企業型、個人型)についてのコメントがちらほら。以下が該当箇所の一部抜粋。
資産所得倍増プランに掲げられている iDeCo 制度の改革、金融経済教育推進機構による職域などでの金融経済教育推進も並行して進める一方、労働市場の変化を踏まえ、確定拠出型企業年金の広がりや、各年金のポータビリティ向上も一層重要。
日本総合研究所 翁 百合氏
引用元:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai27/shiryou3.pdf
新 NISA 制度における拠出限度額の大幅拡充が、国民の資産運用機運につながったことを踏まえて、企業型確定拠出年金や iDeCo(個人型確定拠出年金)においても、同様に限度額拡充を実現し、さらに国民の加入を促進していくべきと考えます。
LINE ヤフー株式会社 川邊 健太郎氏
引用元:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai27/shiryou4.pdf
◎個人の資産形成を所得税後・税前のセットで支援すべき。「新しい資本主義」により改正された NISA(税後)が社会現象を起こしたことと同様に、DC(確定拠出型企業年金)や iDeCo(個人型確定拠出年金)という税前の制度を改正すべき。
◎年金に拠出できる金額(月額 5.5 万円)が小さすぎて、個人の資産形成の貢献も少ないこと。
シブサワ・アンド・カンパニー株式会 渋澤 健氏
引用元:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai27/shiryou6.pdf
拠出できる月額上限が少ないと明確に指摘されているところはもう期待せざるを得ない。投資会社のCEOの発言なのでポジショントークとも受け取れますが少なくとも「新しい資本主義実現会議」の場での発言なら期待してしまうぞ。NISAもこの会議の中から制度が変わって新NISAがスタートした実績(?)もあるし。
DCの制度見直しが行われるなら早くしてほしい。後になるほど私が積み立てられる期間がどんどん短くなっていくし。新しい資本主義実現会議、定期的にウォッチしていこう。