エンジニアによる資産運用の軌跡と備忘録

資産運用をする過程で思ったこと感じたことなどつらつら書き残すブログ。

【書評】老後資産はドルで増やしなさい

GW休暇で買った本の1冊です。
タイトルに魅かれて買ってみました。

海外株式で増やそうならピンときますがドルで増やすとは何ぞや?と読んでいくとドル建て終身保険を活用しようがこの本の主張。

保険で資産形成をするという点は賛否ありそうですがそういう考えもあるんだなと思いました。株式投資信託だと資産額が日々上下するので精神的によくない(人による)。なので一方向に上がり続ける(ドル建てでは)保険で資産形成しようという考え方です。税金の控除もあるのでその分お得にもなる。

保険を推してはいますが、株式を否定している本ではありません。コアは安全な保険で運用(?)して、サテライトの部分で株式(個別、ETF)を保有しようといっています。ドルで増やせとの主張のとおり株式は米国株式とされています。

ただ、気になったのは保険の手数料のことです。外貨建て保険は手数料が高く、かつその手数料が明示されないので不親切な商品だ、という声があります。本の中には手数料に関する記載がありませんでした。実際どうなのか、保険会社のHPで探してみようと思います。

為替変動による寄与(円安により円建てで見た場合の評価額増大)にも触れています。長期的には円安方向に動くと推察されるので為替の影響はマイナスにならないということです。

手数料のことに目をつむれば株式投資のような日々の変動を嫌う人にはいいかもしれませんね。私は長期的には保険よりも高いリターンが期待できる株式を選びます(既に実行中)。

あと気になったのは老後2,000万円問題ではなく老後4,000万円問題と書いてある部分です。年金は22万円/月ではなく17万円/月が濃厚。その不足分で4,000万円に膨らむ。下記の記事でも書きましたが収入の範囲内で生活をするという流れになぜならないのかが不思議です。 

2,000万円でも4,000万円でもどちらでもいいのですが、大事なのはそのまま受け止めるのではなく自分の状況に照らし合わせて確認することだと私は思います。

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