数年前に老後2000万円問題が話題になりました。
今もたまに老後2000万円問題という文言を目にすることがあります。
当時、そんなに気にしていなかったので改めて老後2000万円問題を紐解いてみたところ、以下のとおりだと認識しました。
・総務省の家計調査(2017年)における高齢夫婦無職世帯の平均を使用。
・収入と支出の差額55,000円が毎月の不足分(赤字)。
・老後30年として 55,000円/月 × 12(カ月) × 30(年) = 1980万円
⇒ 2000万円足りない!年金だけで生活できない!
2000万円がはじき出された背景は理解できました。非常に単純な計算ですね。
で、思ったことは、
自身の状況で再計算しないと意味なし!
平均値を用いた計算結果だという前提に注意が必要ですね。支出総額が263,717円/月となっています(こんなに毎月支出するの!?)。これだけの支出が全員に当てはまるはずもなく。平均値マジックに惑わされてはならないです。平均値など参考でしかなく、自身の支出がいくらなのかが重要なんです。平均値で算出されたものなど、へーそうなんだー、とサラリと流しておけばいいのです。
百歩譲って、この計算結果が自身にまるまる当てはまったとしても、そもそも毎月赤字になる生活を継続するほうがおかしいですよね。単月で赤字になることはあるでしょうけど、このままでは毎月赤字になるって分かっているのに生活水準を見直そうとしないのは何故なのか。それで2000万円足りない!と騒いでも自業自得でしょうとしか言えず。
何か情報が出てきたら、その前提条件を確認することが大事だと強く思います。
・・・と言いながら、たまに、いや、しばしば、脊髄反射で「なんだと!」と反応してしまうことがあるので、私自身まだまだ修業が足りません。